少年王者舘『I KILL イキル』@ザ・スズナリ

juichi2006-08-20

この劇団の特色の一つである絶妙極まるきっかけや、映像と舞台の融合は、
もはや芸術の域にまで達している。
他の劇団が真似しようたって、一朝一夕じゃ出来ない匠の技。
もうそれらの技の数々が見られるだけでも充分、眼福ものなんですが、
欲を言えば、芝居としてのバリエーションがもっと見たい。
良くも悪くも世界観が出来すぎてしまっているので、
毎回同じような芝居に見えてしまう。
例えば『真夜中の弥次さん喜多さん』をやったときのような、
もう少し役者に委ねた感じの作りだったりするとどうなるんだろう。
今までとは違った天野天街が見られるに違いない。